惡樣あしざま)” の例文
新字:悪様
申付博奕をうち夜盜よたうなどする者を大切に致さるゝ上は覺悟の前なりと今迄惡樣あしざまに取扱はれたる意趣いしゆばらしの心にて存分に云散いひちらしてぞ立歸りける勘兵衞は早々勘太郎へ右のはなし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
旅僧たびそう冷々然れい/\ぜんとして、きこえよがしに風説うはさして惡樣あしざまのゝしこゑみゝにもれざりき。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
めぐらしけるしかるに高田役所にても先の奉行并びに下役の者ども替り新役になりければ此時ぞと思ひ役人に賄賂まいないを遣ひ傳吉のことを惡樣あしざまに言なしける傳吉は元正直律義の生れ故へつらふことを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)