“悪様”の読み方と例文
旧字:惡樣
読み方割合
あしざま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その後はうばうで自分のことを悪様あしざまに言ひふらし、果ては太閤殿下にまで讒訴ざんそを試みてゐるといふことを聞いてゐるので、こんな場合の沈黙が
利休と遠州 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
僕は正直に云うけれど、彼女の前で君のことをどんなに悪様あしざまののしったろう。彼奴あいつ白痴ばかで無節操でロマンチックの生地いくじ無しだ! このように僕は云ったものだ。
西班牙の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
此手紙は最後の手紙なればフリツチイの事を悪様あしざまに記さむは不本意に候へども、此事実は記さざるを得ず候。フリツチイに対して此処にてしかと申残したき事有之候。