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悚立
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よだ
ふりがな文庫
“
悚立
(
よだ
)” の例文
昼間でも狼の噂を聞くと、わたしは身の毛が
悚立
(
よだ
)
つような……。(身をふるわせる。)わたしは狼に
取憑
(
とりつ
)
かれたのかも知れない。
人狼
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
と行逢うものは身の毛を
悚立
(
よだ
)
てて、鶯の声の
媚
(
なまめ
)
いて濡れたのさえ、昼間も
時鳥
(
ほととぎす
)
の
啼
(
な
)
く音を怪む。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
市郎は殆ど夢中で
駈寄
(
かけよ
)
った。消えかかる幾多の松明の火が一時にここへ集められた。
其
(
そ
)
の光に照し出されたる屍体の
有様
(
ありさま
)
は、身の毛も
悚立
(
よだ
)
つばかりに残酷なるものであった。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
座敷は三人が一組、姉株の
芸妓
(
げいしゃ
)
が二人、これに蝶吉が、
下方
(
したかた
)
を持って
跟
(
つ
)
いて
行
(
ゆ
)
くのであった、といって、いつか雪の降る
夜
(
よ
)
、身の毛を
悚立
(
よだ
)
てて梓にその頃の難苦を語ったことがある。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
と、今
視
(
なが
)
めても身の毛が
悚立
(
よだ
)
つ。
売色鴨南蛮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
悚
漢検1級
部首:⼼
10画
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“悚”で始まる語句
悚然
悚
悚気
悚毛
悚撃