恒星こうせい)” の例文
すべて、後醍醐という不世出の恒星こうせいをめぐる一群の衛星が早くからあって、彼もまた、その連環れんかん中の一衛星であった者といっていい。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして恒星こうせいのやうに動かなくなるのだらう。さうだ、あなたも亦私を支配する力を持つてゐて私を傷けることが出來るのだ。
そうですとも。この国は、恒星こうせい遊星ゆうせいなどとちがって、われわれの手でつくったものですからねえ。宇宙を
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
ただあるものは、数世紀来死滅してる恒星こうせいから落ちてくる、それらの光の冷たい反映のみである……。友というのか? その名称を要求する者は乏しくない……。
「火星とはちがいますよ。火星は惑星わくせいですね、ところがあいつは立派な恒星こうせいなんです。」
土神ときつね (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
西方になお恒星こうせいかがやき、客星の光芒こうぼう弱く、今年はなお征軍に利あらず、大将の身には凶事のきざしすらあり、くれぐれ身命をつつしみ給えとしたためてある
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)