怨鬼えんき)” の例文
しかるに、これを狐狸こり天狗てんぐ、亡霊、怨鬼えんきの所為と思うは迷信である。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
すなはち人をして才人巨源を何処いづこかの逆旅げきりよに刺殺せしめたりと言ふ。あんずるに自殺にけふなるものは、他殺にも怯なりと言ふべからず。巨源のこの理をわきまへず、みだりに今人を罵つてつひに刀下の怨鬼えんきとなる。
八宝飯 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)