ハアト)” の例文
最も自然に無邪気インノオセントなるべき諧調のうちに含まれるハアトを披瀝した宗教的気分が、かすかな指の狂いに乱さるる所が往々にしてあった。
恩人 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
云ひ換へれば、智の働きに申分はなくとも、其処にはハアトの働きが余に欠け過ぎてゐると云ふより外はないのである。
ちいさなハアトがただひィとつ。
まざあ・ぐうす (新字新仮名) / 作者不詳(著)