“心急”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こころせ42.9%
こゝろせ42.9%
こゝろせは14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あとをも見ずしていっさんに走り出ずれば、心急こころせくまま手水口の縁に横たわるむくろのひややかなるあしつまずきて、ずでんどうと庭前にわさきまろちぬ。
義血侠血 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ところで青木が或ダンサアと次ぎのブルウスを踊りをはつて、席へ帰つて来て煙草をふかしてゐると、今行つたばかりの青年が心急こゝろせきの体で引返して来た。
二つの失敗 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
打ち展いた空を自由に眺められない、繁華な街にうまれたからだといはれるかも知れないが、私は、どんな心急こゝろせはしい時でも、車があの邊にかかると、ふつと窓から空を見上げるのが習慣ならひになつてゐる。
東京に生れて (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)