“こゝろせは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
心忙50.0%
心急50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心忙こゝろせはしい筈の樽野は、眠気を醒すつもりであるかのやうに大股で道を急いでゐるのだつたが、もう少し歩を速めるか(それはもう駈足になる。)伴れを探して
円卓子での話 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
打ち展いた空を自由に眺められない、繁華な街にうまれたからだといはれるかも知れないが、私は、どんな心急こゝろせはしい時でも、車があの邊にかかると、ふつと窓から空を見上げるのが習慣ならひになつてゐる。
東京に生れて (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)