“心忙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こころせわ33.3%
こころせはし16.7%
こころぜ16.7%
こころぜわ16.7%
こゝろせは16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
心忙こころせわしい気もちから脱れて、ゆっくり制作もし、また研究もしたいと年中そればかりを考えていながら、やはり心忙しく過ごしています。
今日は酒をいだして一日いちじつ彼を還さじなど、心忙こころせはしきまでによろこばれぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
こう豊世は優しく言って、心忙こころぜわしそうに帰って行った。お雪は張物板を取込みに出た。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
正太は車夫を呼んで、心忙こころぜわしそうに自分の家の方へ帰って行った。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
心忙こゝろせはしい筈の樽野は、眠気を醒すつもりであるかのやうに大股で道を急いでゐるのだつたが、もう少し歩を速めるか(それはもう駈足になる。)伴れを探して
円卓子での話 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)