心入こころいれ)” の例文
主人本多意気揚は徳川家康が酒井家に附けた意気揚の子孫で、武士道に心入こころいれの深い人なので、すぐに九郎右衛門の願を聞き届けた。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
年月の心入こころいれにて、じょさいあるべしとも、露ちり思わず、申すに及ばず候え共、たのみ参らせ候。
諄々くどくど黒暗くらやみはじもうしてあなたの様ななさけ知りの御方に浅墓あさはか心入こころいれ愛想あいそつかさるゝもおそろし、さりとて夢さら御厚意ないがしろにするにはあらず、やさしき御言葉は骨にきざんで七生忘れませぬ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)