御手数おてかず)” の例文
旧字:御手數
自分は形式的にそれを勘定した上、「たしかに。——どうもとんだ御手数おてかずをかけました。御暑いところを」と礼を述べた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今日きょうはわざわざこれなる女性じょせいれてました。』と指導役しどうやくのおじいさんは老妖精ろうようせい挨拶あいさつしました。『御手数おてかずでも、なにかとおしえてあげてください……。』
「大変御手数おてかずですが、召使の人達をここへ御呼び下さる訳には行きますまいか。少し尋ねて見たいのですが」
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「どうも色々御手数おてかずを掛けまして、有難う。じゃ頂戴ちょうだいします」
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)