御墨附おすみつき)” の例文
受け御手當金てあてきん百兩と御墨附おすみつき御短刀までのち證據しようことて下されしことちく物語ものがたればお三ばゝは大いによろこび其後は只管ひたすら男子の誕生たんじやうあらんことを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
今度盜られたのは、空與上人くうよしやうにんに與へる筈の、將軍家光公の御墨附おすみつき、これは千兩箱と違つて掛け替がありませんから、赤井左門も全く弱つてしまひました。
周旋しうせんすべし依て千兩は千石の御墨附おすみつきと御引替にくだおかるべしとかたらうに兩人とも昨日の動靜やうす安堵あんどしければこの事を所々へ取持たれば其を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御墨附おすみつきが出なければ、さうでなくてさへ公儀に睨まれて居る大場家は明日とも言はず御取潰しになりませう。
他言は堅く無用に願ひ度い——實は小石川傳通院大修覆だいしゆうふくのため、御大奧から千兩の寄進があり、それに添へて御簾中樣御奉納の調度品の數々、御墨附おすみつき一通と共に
調へ今や/\と待居たり只今たゞいま雅樂頭出門とのしらせに直此方も繰出くりいだせり酒井家はかくあらんとは少しも知ず行列ぎやうれつ嚴重げんぢうに來懸る處此方は御墨附おすみつき短刀たんたうの長持を眞先に進ませ下に/\と制止せいし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御墨附おすみつきと二千兩の大金を、奧の一と間に飾つて、寢ずの番を附けるやうにして守護したのですが、何處に隙があつたものか、一と晩の内に、千兩箱二つ煙の如く消えてしまつたのです。
若年寄から東照宮の御墨附おすみつき——大場家の家寶ともいふべき品——を召上げられ、長い間留め置かれましたが、領地の騷ぎも納まつたので、一と先づ下げ渡されることになつたのはツイ昨日の事。