“引裂(ひツさ)” の例文
初手(しよて)は若(わか)い男(をとこ)ばかりに利(き)いたが、段々(だん/″\)老人(としより)にも及(およ)ぼして、後(のち)には婦人(をんな)の病人(びやうにん)もこれで復(なほ)る、復(なほ)らぬまでも苦痛(いたみ)が薄(うす)らぐ、根太(ねぶと)の膿(うみ)を切(き)つて出(だ)すさへ、錆(さ)びた小刀(こがたな)で引裂(ひツさ)く医者殿(いしやどの)が腕前(うでまへ)ぢや
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)