“引物”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひきもの66.7%
ひけもの33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「どうも困るな、こんな取着とりつ身上しんしょうで、そんな贅沢ぜいたく真似まねなんかされちゃ……。何だか知んねえが、その引物ひきものとかいう物をそうじゃねえか。」
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
上官二十六人に白銀二百枚、中官以下に鳥目ちょうもく五百貫を引物ひきものとしておくった。
佐橋甚五郎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
遊樓おやまやにして時めく人を取込む紳士か左らずば長官の御手の付し引物ひけものを頂く屬官とならん名節をけがし面目を泥にし只其類の小人せうじん富貴ふうきを羨まるゝに止まるべし清唳せいるゐ孤潔此の鶴公の名を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)