引物ひきもの)” の例文
「どうも困るな、こんな取着とりつ身上しんしょうで、そんな贅沢ぜいたく真似まねなんかされちゃ……。何だか知んねえが、その引物ひきものとかいう物をそうじゃねえか。」
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
上官二十六人に白銀二百枚、中官以下に鳥目ちょうもく五百貫を引物ひきものとしておくった。
佐橋甚五郎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)