“ひけもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
残物50.0%
引物50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とて彼方あっちいって茶屋で飲食のみくいしようと云うことは叶わぬから、例の通り前の晩に魚の残物ひけものを買て来て、そのほか、氷豆腐だの野葉物やさいものだの買調かいととのえて、朝早くから起きて怱々そうそうに拵えて
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
桃山から帰て火事場に働く塾中兎角とかく貧生ひんせいが多いので料理茶屋にいって旨い魚をうことはむずかしい。夜になると天神橋か天満橋の橋詰はしづめ魚市さかないちが立つ。マアわば魚の残物ひけもののようなものでが安い。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
遊樓おやまやにして時めく人を取込む紳士か左らずば長官の御手の付し引物ひけものを頂く屬官とならん名節をけがし面目を泥にし只其類の小人せうじん富貴ふうきを羨まるゝに止まるべし清唳せいるゐ孤潔此の鶴公の名を
木曽道中記 (旧字旧仮名) / 饗庭篁村(著)