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弊竇
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へいとう
ふりがな文庫
“
弊竇
(
へいとう
)” の例文
故に最も公平に、最も精密に、その弊害の性質・分量を比較したならば、少数の政治の方あるいは遙かに多数政治を凌駕して
弊竇
(
へいとう
)
の著しきものがあるだろうと思う。
憲政の本義を説いてその有終の美を済すの途を論ず
(新字新仮名)
/
吉野作造
(著)
今代芸術
(
きんだいげいじゅつ
)
の一大
弊竇
(
へいとう
)
は、いわゆる文明の潮流が、いたずらに芸術の士を駆って、
拘々
(
くく
)
として随処に
齷齪
(
あくそく
)
たらしむるにある。裸体画はその好例であろう。都会に
芸妓
(
げいぎ
)
と云うものがある。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
未だ新声の美を味ひ功を収めざるに
先
(
さきだ
)
ちて、早くその
弊竇
(
へいとう
)
に
戦慄
(
せんりつ
)
するものは誰ぞ。
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
大事件のみを述べて、小事件を逸するのは古来から歴史家の常に
陥
(
おちい
)
る
弊竇
(
へいとう
)
である。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
文明の
今日
(
こんにち
)
なおこの
弊竇
(
へいとう
)
に
陥
(
おちい
)
って
恬
(
てん
)
として
顧
(
かえり
)
みないのははなはだしき
謬見
(
びゅうけん
)
である。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“弊竇”の意味
《名詞》
弊害となるような点。欠点。
(出典:Wiktionary)
弊
常用漢字
中学
部首:⼶
15画
竇
漢検1級
部首:⽳
20画
“弊”で始まる語句
弊
弊風
弊履
弊害
弊私的里
弊衣
弊悪
弊事
弊政
弊室