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廻船問屋
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かいせんどんや
ふりがな文庫
“
廻船問屋
(
かいせんどんや
)” の例文
その人たちのなかには、
廻船問屋
(
かいせんどんや
)
時代の番頭さんとか、葉子の家の田地を耕しているような
親爺
(
おやじ
)
さんもあった。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
三十五
反
(
たん
)
帆が
頻繁
(
ひんぱん
)
に出入りしたものだったが、今は河口も浅くなり、
廻船問屋
(
かいせんどんや
)
の影も薄くなったとは言え、
鰹
(
かつお
)
を主にした漁業は盛んで、住みよい
裕
(
ゆた
)
かな町ではあった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
河の氷がようやく崩れはじめ、大洋の果てに薄紫の
濛靄
(
もや
)
が
煙
(
けぶ
)
るころ、銀子はよその家の
妓
(
こ
)
三四人と、
廻船問屋
(
かいせんどんや
)
筋の
旦那衆
(
だんなしゅう
)
につれられて、
塩釜
(
しおがま
)
へ
参詣
(
さんけい
)
したことがあった。
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
従って寿々廼家の
旦那
(
だんな
)
である
廻船問屋
(
かいせんどんや
)
の主人の
甥
(
おい
)
であり、この町から出た多くの海員の一人で、中学を出たころすでに南洋に
憧
(
あこ
)
がれを
抱
(
いだ
)
き、海軍兵学校の入学試験をしくじってから
縮図
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
葉子は初め酒田あたりの風俗や、雪の里と
称
(
よ
)
ばれる彼女の附近の
廻船問屋
(
かいせんどんや
)
の盛っていたころの古いロオマンスなどを話して聞かせていたが、するうち飽きて来て、うとうと眠気が差して来た。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
廻船問屋
(
かいせんどんや
)
で栄えていた故郷の家の屋造りや、庸三の故郷を
聯想
(
れんそう
)
させるような雪のしんしんと降りつもる冬の静かな
夜深
(
よふけ
)
の
浪
(
なみ
)
の音や、世界の果てかとおもう北の荒海に、幻のような灰色の
鴎
(
かもめ
)
が飛んで
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
“廻船問屋(
船問屋
)”の解説
船問屋(ふなどいや/ふなどんや)は廻船問屋(かいせんどいや/かいせんどんや)・廻漕問屋(かいそうどいや/かいそうどんや)・回漕店(かいそうてん)とも呼ばれ、室町時代から明治維新にかけて、河岸や港において廻船などの商船を対象として様々な業務を行った問屋のこと。ただし、広義において船宿(ふなやど)も「船問屋」に含める場合がある。
現在においては港湾運送事業法に基づく事業であり、大森回漕店、後藤回漕店、北村回漕店など、名前を残す事業者が存在する。
(出典:Wikipedia)
廻
漢検準1級
部首:⼵
9画
船
常用漢字
小2
部首:⾈
11画
問
常用漢字
小3
部首:⼝
11画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“廻船”で始まる語句
廻船
廻船屋