“かいせんどんや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
廻船問屋66.7%
𢌞船問屋33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その人たちのなかには、廻船問屋かいせんどんや時代の番頭さんとか、葉子の家の田地を耕しているような親爺おやじさんもあった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
三十五たん帆が頻繁ひんぱんに出入りしたものだったが、今は河口も浅くなり、廻船問屋かいせんどんやの影も薄くなったとは言え、かつおを主にした漁業は盛んで、住みよいゆたかな町ではあった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
河の氷がようやく崩れはじめ、大洋の果てに薄紫の濛靄もやけぶるころ、銀子はよその家の三四人と、廻船問屋かいせんどんや筋の旦那衆だんなしゅうにつれられて、塩釜しおがま参詣さんけいしたことがあった。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
従って寿々廼家の旦那だんなである廻船問屋かいせんどんやの主人のおいであり、この町から出た多くの海員の一人で、中学を出たころすでに南洋にあこがれをいだき、海軍兵学校の入学試験をしくじってから
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
相州そうしゅう浦賀郡うらがごおり東浦賀の新井町あらいまち𢌞船問屋かいせんどんやで名主役を勤めた人で、事実有りました人で、明和の頃名高い人で、此の人の身の上にく似て居りますから、此の人になぞら