“延板”の読み方と例文
読み方割合
のべいた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
濃厚にかさを持って、延板のべいたのように平たく澄んでいる、大岳の影が万斤の重さです、あまりしずかで、心臓ハート形の桔梗の大弁を、象嵌ぞうがんしたようだ
梓川の上流 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
花かつたあるは葉か、所々がはげしく光線を反射して余所よそよりも際立きわだちて視線を襲うのは昔し象嵌ぞうがんのあった名残でもあろう。猶内側へ這入はいると延板のべいたの平らな地になる。
幻影の盾 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今これら歌麿が美女の長く身にまとひたる衣服の着様きざまを見るに腰と腿のあたりにてさなが延板のべいた
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)