底意地そこいぢ)” の例文
幼いアデェルに對していだいてゐる底意地そこいぢの惡い嫌惡けんをの情を不當に洩らしたことは數へ切れない程であつた——彼女が近よりでもすれば、傲慢な、無禮な語句ことばと共に押しのけ
まゝはゝそだちとてれもいふことなれど、あるがなかにもをんな大方おほかたすなほにおひたつはまれなり、すこ世間並せけんなみものゆるは、底意地そこいぢはつて馬鹿強情ばかごうじようなどひときらはるゝことこのうへなし
ゆく雲 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)