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平内
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へいない
ふりがな文庫
“
平内
(
へいない
)” の例文
浅草公園の売茶の店は、仁王門のわきの、
粂
(
くめ
)
の
平内
(
へいない
)
の前に、弁天山へ寄って、昔の十二軒の名で、たった二軒しか残っていなかった。
田沢稲船
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
その八五郎が、美しい下女のお菊の動静を見張っているうち、浅草の日参と、
御神籤
(
おみくじ
)
と、
粂
(
くめ
)
の
平内
(
へいない
)
様の格子の謎を見付けたのです。
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
伊織の祖母
貞松院
(
ていしょういん
)
は宮重七五郎方に往き、父の顔を見ることの出来なかった嫡子
平内
(
へいない
)
と、妻るんとは有竹の分家になっている笠原新八郎方に往った。
じいさんばあさん
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
観音の地内は、仁王門から右へ弁天山へ曲がる角に
久米
(
くめ
)
の
平内
(
へいない
)
の
厳
(
いか
)
めしい石像がある(今日でもこれは人の知るところ)。久米は平内妻の姓であるとか。
幕末維新懐古談:12 名高かった店などの印象
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
若い女が真昼に酒を飲むなぞとは妙な事でございましょうか? それにはそれなりの事情があるのでございます。
久米
(
くめ
)
の
平内
(
へいない
)
様は縁切りのかみさんじゃなかったかしら……。
新版 放浪記
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
▼ もっと見る
平家の大将軍には小松の新三位中将資盛、同少将有盛、丹後侍従忠房、備中守師盛、侍大将には伊賀
平内
(
へいない
)
兵衛清家、
海老
(
えみの
)
次郎盛方が任ぜられ、勢三千余騎で三草山の西麓に押し寄せて陣を張った。
現代語訳 平家物語:09 第九巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
そうでなければ浅草の
粂
(
くめ
)
の
平内
(
へいない
)
だ、おれをふみつけさえすれば、男女の縁は結んでやる、とこういう功徳の神様になって、罪滅ぼしをやりてえもんだが、さて、その小手調べが、どうなるものかなあ
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
その八五郎が、美しい下女のお菊の動靜を見張つてゐるうち、淺草の日參と、お
神籤
(
みくじ
)
と、
粂
(
くめ
)
の
平内
(
へいない
)
樣の格子の
謎
(
なぞ
)
を見付けたのです。
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
肩の丸味などは矢張り三角で久米の
平内
(
へいない
)
の肩のよう……これには閉口しました。
佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
「もう一度行きますよ、親分。明日は姿を變へて
平内
(
へいない
)
樣のお堂の前に
頑張
(
ぐわんば
)
つて、三日分ばかり
兵糧
(
ひやうらう
)
を背負つてつけたらどんなもので——」
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
肩の丸味などはやはり三角で
久米
(
くめ
)
の
平内
(
へいない
)
の肩のよう……これには閉口しました。
幕末維新懐古談:63 佐竹の原へ大仏を拵えたはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
「一日も
缺
(
か
)
かしません。その上、引いたお神籤を八つに疊んで、仁王門外の
粂
(
くめ
)
の
平内
(
へいない
)
樣の格子に結はへる」
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「一日も欠かしません。その上、引いた御神籤を八つに畳んで、
仁王門
(
におうもん
)
外の
粂
(
くめ
)
の
平内
(
へいない
)
様の
格子
(
こうし
)
に結わえる」
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
内
常用漢字
小2
部首:⼌
4画
“平内”で始まる語句
平内左衛門家長