“巾(てふき)” の例文
元豊はひどく不思議に思って亭園へいって見た。小翠はもうどこへかいっていった所が解らなくなっていた。婢に訊くと婢は紅(あか)い巾(てふき)を出していった。
小翠 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
籬(かき)の下に紅い巾(てふき)の落ちているのが見えた。陳は女の何人(だれ)かが落して往ったのだろうと思って、喜んで袖の中に入れて、亭の中へあがって往った。そこには案(つくえ)の上に硯や筆が備えてあった。
西湖主 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)