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巾著
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きんちゃく
ふりがな文庫
“
巾著
(
きんちゃく
)” の例文
第一は栓じいさんの運気を取逃がさねえためだ。第二は
夏三爺
(
かだんな
)
から出る二十五両の
雪白々々
(
シュパシュパ
)
の銀をそっくり
乃公
(
おれ
)
の
巾著
(
きんちゃく
)
の中に納めて一文もつかわねえ算段だ
薬
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
大きくて見事な茄子のある時は
亀
(
かめ
)
の
甲焼
(
こうやき
)
にします。これは
巾著
(
きんちゃく
)
などというのでは出来ません。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
彼は
悠然
(
ゆうぜん
)
と腰から煙草入れを取り出し、そうして、その煙草入れに附属した
巾著
(
きんちゃく
)
の中から、ホクチのはいっている小箱だの火打石だのを出し、カチカチやって
煙管
(
きせる
)
に火をつけようとするのだが
親友交歓
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
猫の子の
巾著
(
きんちゃく
)
なぶる涼みかな 去来
俳句上の京と江戸
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
根附は
提物
(
さげもの
)
の根元に附けるために用いるので、昔の
燧袋
(
ひうちぶくろ
)
から
巾著
(
きんちゃく
)
、
印籠
(
いんろう
)
、煙草入の類を帯と腰との間を、
吊
(
つる
)
す
紐
(
ひも
)
の端に取りつけたものです。『装剣奇賞』に、「
佩垂
(
はいすい
)
の
墜
(
つい
)
に用ゆ」とあります。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
巾
常用漢字
中学
部首:⼱
3画
著
常用漢字
小6
部首:⾋
11画
“巾”で始まる語句
巾
巾着
巾着切
巾幗
巾着頭
巾広
巾着銭
巾地
巾子
巾廣