トップ
>
巻藁
>
まきわら
ふりがな文庫
“
巻藁
(
まきわら
)” の例文
旧字:
卷藁
また庭の幾所に
巻藁
(
まきわら
)
が両断されて転がっていることによって、この家に住む人が試し物をするのだということが想像できるのであります。
大菩薩峠:12 伯耆の安綱の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
備前岡山三十五万石の領主池田
光政
(
みつまさ
)
は、文武の道に
精
(
くわ
)
しい古今の名君であったが、武芸のなかでは特に弓が好きで、城中居間の側に
巻藁
(
まきわら
)
を備え
備前名弓伝
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
徒らな松の吊縄、藁のかげ法師、植木の
巻藁
(
まきわら
)
などはよくよく考へてから、その位置を作らなければならぬ。
冬の庭
(新字旧仮名)
/
室生犀星
(著)
最初は
巻藁
(
まきわら
)
、それから、身分の者は
憚
(
はばか
)
った刑場の二つ胴試し、ツイ悪友に誘われて、その頃によくあった辻斬を試みてから、次第に病的な
嗜好
(
しこう
)
が高じて、江戸の街の闇を横行して
銭形平次捕物控:126 辻斬
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それはそうであろう、伯耆の安綱ともいわれる刀で犬猫も斬れまいし、滅多に
土壇
(
どだん
)
や
巻藁
(
まきわら
)
をやっても物笑い、それこそ宝として飾って置くが無事だわい」
大菩薩峠:12 伯耆の安綱の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
「応ッ、望むところだ。が、何を斬るつもりだ。
巻藁
(
まきわら
)
などは嫌だぞ」
銭形平次捕物控:082 お局お六
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
竹刀
(
しない
)
だこのある手で桑の葉を刻み、
巻藁
(
まきわら
)
をほぐして、まぶしを作ろうという騒ぎだ。
大菩薩峠:36 新月の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
巻
常用漢字
小6
部首:⼰
9画
藁
漢検準1級
部首:⾋
17画
“巻”で始まる語句
巻
巻煙草
巻莨
巻烟草
巻雲
巻紙
巻莨入
巻舌
巻狩
巻物