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巧々
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うまうま
ふりがな文庫
“
巧々
(
うまうま
)” の例文
まつたくもつて、
巧々
(
うまうま
)
ペテンにかかつたのである。とはいふものの、さて
熟々
(
つらつら
)
ふりかへつてみるに、はなから臭いと思はないのが不思議であつた。
盗まれた手紙の話
(新字旧仮名)
/
坂口安吾
(著)
(ああさすがは老先生だ。捕物にかけては、まったく神だ。どうして、この二人が、あとから
尾
(
つ
)
いて来るのを知って、
巧々
(
うまうま
)
と
誘
(
おび
)
き寄せたのだろうか)
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
おおさいかにも紋十郎じゃ、おおかたこうと眼を付けて、計られると見せて置いたら、いつかこっちの
壺
(
つぼ
)
に
填
(
はま
)
り、女
賢
(
さかしゅ
)
うして牛売り損ない、可愛い男を
汝
(
うぬ
)
が手で、
巧々
(
うまうま
)
死地へ落とし入れたなあ。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
巧々
(
うまうま
)
と
陥穽
(
かんせい
)
におびき込んで、その二人だけは生け捕ったが、なおまだ、かんじんな張清のほうは、あれあのように、
戦塵漠々
(
せんじんばくばく
)
と乱軍の中を
馳
(
か
)
け廻って味方をなやまし、ほとんど
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そ! ……それを! ……自分から手をまわしたのは、貴様の高僧めかしたことばに
巧々
(
うまうま
)
と
騙
(
たば
)
かられたのだ。たとい縄目にはかけても、このような生き恥をかかせはしまいと信じたからだ」
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
巧
常用漢字
中学
部首:⼯
5画
々
3画
“巧”で始まる語句
巧
巧者
巧妙
巧緻
巧拙
巧言
巧言令色
巧手
巧計
巧奴