“うまうま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
巧々41.7%
旨々25.0%
甘々25.0%
8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
(ああさすがは老先生だ。捕物にかけては、まったく神だ。どうして、この二人が、あとからいて来るのを知って、巧々うまうまおびき寄せたのだろうか)
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
盗んだものを、警視庁に置いて平然としているとは、実に驚くべき悪智恵ではありませんか。道雄少年は旨々うまうまとシムソンの秘密を知る事が出来ました。しかし、直ぐに地下室に連れて行かれるのです。
計略二重戦:少年密偵 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
甘々うまうま部屋から誘惑おびきだし、鳳凰の間まで連れて来るや活をもって息吹き返させ、さらにオースチン師の催眠術をもって睡眠ねむりに入れられた白虎太郎は今や昏々こんこんと眠っている。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
生意気なまいきにもかかわらず、親雀がスーッと来てしかるような顔をすると、喧嘩のくちばしも、生意気な羽も、たちまちぐにゃぐにゃになって、チイチイ、赤坊声あかんぼごえで甘ったれて、うまうまを頂戴と
二、三羽――十二、三羽 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)