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川面
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かはも
ふりがな文庫
“
川面
(
かはも
)” の例文
川面
(
かはも
)
も段々夜の色になり、近々と腰かけてはゐるのだが、娘の顏もほの白く見えるばかりだつた。充分川幅の廣いところで、三田は
櫂
(
オール
)
をあげて舟を流れに任せた。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
「今朝、——變な手紙を受け取つたのだよ。今晩、五つの鐘を合圖に、兩國橋の上から
川面
(
かはも
)
を見張つて貰ひたい。六人の人が死ぬ。それも選り拔きの美しい娘ばかり——といふ文句だ」
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何
(
なん
)
でも
雨上
(
あまあが
)
りの葉柳の
匀
(
にほひ
)
が、
川面
(
かはも
)
を蒸してゐる時だつた。
動物園
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
川面
(
かはも
)
を通る船に支障がなければ、
大概
(
たいがい
)
のことは大眼に見られ、佐渡屋の裏の水面に乘出した危ない
櫓
(
やぐら
)
もこの夜の興を添へる、一つの
企畫
(
きくわく
)
として、面白がられ、
囃
(
はや
)
され、
羨
(
うらや
)
ましがられて居たのです。
銭形平次捕物控:233 鬼の面
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
折から花は眞つ盛り、日和は上々、向島の土手の上は人間で盛りこぼれ相で、
川面
(
かはも
)
は
遊山船
(
ゆさんぶね
)
で一杯、小僧の一人や二人が向島へ駈け出したところで、花見船を見付けることなどは思ひも寄りません。
銭形平次捕物控:297 花見の留守
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
川
常用漢字
小1
部首:⼮
3画
面
常用漢字
小3
部首:⾯
9画
“川”で始まる語句
川
川柳
川上
川岸
川下
川原
川越
川端
川辺
川向