トップ
>
岨路
ふりがな文庫
“岨路”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
そばみち
81.8%
そばぢ
18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そばみち
(逆引き)
と小声に
吟
(
ぎん
)
じながら、
傘
(
かさ
)
を力に、
岨路
(
そばみち
)
を登り詰めると、急に折れた
胸突坂
(
むなつきざか
)
が、下から来る人を天に
誘
(
いざな
)
う
風情
(
ふぜい
)
で帽に
逼
(
せま
)
って立っている。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
岩角に隠れた
河岸
(
かし
)
の紅葉も残り少なく、
千樫
(
ちがし
)
と予とふたりは霜深き
岨路
(
そばみち
)
を急いだ。顧みると温泉の外湯の煙は
濛々
(
もうもう
)
と軒を包んでたち
騰
(
のぼ
)
ってる。
白菊
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
岨路(そばみち)の例文をもっと
(9作品)
見る
そばぢ
(逆引き)
ほうほうと立てる雑木の
岨路
(
そばぢ
)
ゆき、別れ
径
(
みち
)
ゆき、
当処
(
あてど
)
さへ果てはわかねど、風のまま歩みのままに、行き行けばただ落葉なり。
観想の時:――長歌体詩篇二十一――
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
ほうほうと立てる雑木の
岨路
(
そばぢ
)
ゆき、別れ
径
(
みち
)
ゆき、
当処
(
あてど
)
さへ果てはわかねど、風のまま歩みのままに、行き行けばただ落葉なり、前うしろただ落葉なり、かさこそと、また、はらはらと
観相の秋
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
岨路(そばぢ)の例文をもっと
(2作品)
見る
岨
漢検準1級
部首:⼭
8画
路
常用漢字
小3
部首:⾜
13画
“岨”で始まる語句
岨
岨道
岨伝
岨畑
岨立
岨谷
“岨路”のふりがなが多い著者
本庄陸男
北原白秋
伊藤左千夫
柳田国男
夏目漱石
泉鏡花
吉川英治
芥川竜之介