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山駕
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やまかご
ふりがな文庫
“
山駕
(
やまかご
)” の例文
うまく説教したと見えて、やがて指揮官は、おりがら日射病で倒れた「護衛隊」の一人のために、
山駕
(
やまかご
)
を心配するという変り方だった。
撥陵遠征隊
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
半分は死んでいるような六三郎を
山駕
(
やまかご
)
にのせて、一座の子供役者はこの土地を立ち退くことになりました。
子供役者の死
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
一
挺
(
ちょう
)
の
山駕
(
やまかご
)
は、彼のために新しく作られてあった。これも秀吉の思い
遣
(
や
)
りの物である。門を出て山道を降って行くその影を、秀吉も官兵衛も熱い眼で見送っていた。
黒田如水
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
拾ったというと
語弊
(
ごへい
)
があるが、彼が箱根で
山駕
(
やまかご
)
にのると
先棒
(
さきぼう
)
をかついでいたのが、この勘太で若くて体もいいのに、ひょろついてばかりいる。そしては
後棒
(
あとぼう
)
の
雲助
(
くもすけ
)
に
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「兵助っ。金八郎っ。——支度はいいか。
奥方
(
おく
)
を……いや迦羅奢を、すぐ用意の
山駕
(
やまかご
)
にうつせ」
日本名婦伝:細川ガラシヤ夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
秀吉は、寺へは寺領を寄進し、
村長
(
むらおさ
)
へは、村一同への恩賞を下げ渡して出発した。列伍は長々とつづいて行く。母堂は急づくりの
山駕
(
やまかご
)
へ乗せられ、秀吉夫婦が側へついていた。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
さりとて、
金
(
きん
)
も
蕭
(
しょう
)
も、手荒はちっともされなかった。ただ
山駕
(
やまかご
)
に
抛
(
ほう
)
り込まれて、上から麻縄をかけられ、夜どおし目も
眩
(
まわ
)
るような早さで翌日も素ッ飛ばされていただけだった。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「立派な乗物はないだろうが、
山駕
(
やまかご
)
とかいうものぐらいはあるだろうに」
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
駕
漢検準1級
部首:⾺
15画
“山駕”で始まる語句
山駕籠
山駕籠舁
山駕籠舁夫