トップ
>
山彙
>
さんい
ふりがな文庫
“
山彙
(
さんい
)” の例文
この例は八ヶ岳の裾野では割合に少ないが、小規模のものならば各所の山地に見られる。殊に吾妻
山彙
(
さんい
)
には多くの森林化した平があるように思った。
高原
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
私は眼を
溪
(
たに
)
の方の眺めへ移した。私の眼の下ではこの半島の中心の
山彙
(
さんい
)
からわけ出て来た二つの溪が落合っていた。
蒼穹
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
東は北
安曇
(
あづみ
)
の平原を見下し、西は黒部の渓谷をへだてて立山の
山彙
(
さんい
)
と相対する。山の景色としては申分ない。
可愛い山
(新字新仮名)
/
石川欣一
(著)
それから北上川左岸の連山、次には
只見川
(
ただみがわ
)
の上流から越後秋山へかけての一帯、東海岸は大井川の奥、次は例の吉野から熊野の山、中国では大山
山彙
(
さんい
)
などが列挙しえられます。
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
駿河の久能の
山彙
(
さんい
)
あるいは越後の
弥彦
(
やひこ
)
のごとき海に面して横たわり
臥
(
ふ
)
せる山ではかりにまともに沖から吹き当てる風でも、この山の附近においては横に流れて浜に沿うた風となる。
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
▼ もっと見る
白山
(
はくさん
)
の
山彙
(
さんい
)
を取り
繞
(
めぐ
)
らした飛騨・越前の大野郡、美濃と加賀との旧大野郡、さては大分県の大野郡という地名を見ても察せられるように、また花合せ・
骨牌
(
カルタ
)
の八月をノという人があるように
地名の研究
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
彙
常用漢字
中学
部首:⼹
13画
“山”で始まる語句
山
山家
山路
山羊
山茶花
山間
山中
山谷
山毛欅
山車