トップ
>
小歇
>
おや
ふりがな文庫
“
小歇
(
おや
)” の例文
雨は
小歇
(
おや
)
みなく降つてゐる。
洋傘
(
こうもり
)
を持つてゐる手先は痛いやうに
冷
(
つめた
)
くなつて来る。からだも何だか
悪寒
(
さむけ
)
がして来た。
赤い杭
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
まもなく風は
小歇
(
おや
)
みになり、路上の
浮塵
(
ふじん
)
はキレイに吹き払われて、行先きには真白な大道が一すじ残っていた。
些細な事件
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
大胡
(
おおご
)
の方へ出掛けて留守でございましたが、その日も朝から
篠突
(
しのつ
)
くような烈しい雨で、
小歇
(
おや
)
みもなく降り続いているなんとなく薄ら暗い胴震いのしそうなほど寒い日だったと覚えております。
蒲団
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
必らずしも雨霰の如くに
小歇
(
おや
)
なくバラバラ降るのではなく
何処
(
いずく
)
よりとも知らず時々にバラリバラリと
三個
(
みつ
)
四個
(
よつ
)
飛び落ちて
霎時
(
しばらく
)
歇
(
や
)
み、また少しく時を経て思い出したようにバラリバラリと落ちる。
池袋の怪
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
歇
漢検1級
部首:⽋
13画
“小”で始まる語句
小
小児
小径
小鳥
小僧
小言
小路
小遣
小刀
小父