“小方”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こかた66.7%
しょうほう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小方こかたには、昔の同僚や先輩がいるし、郷里の友人もいる。これまでの「親方おやかた」というのは、照れくさいし、「親分」も、仕事師らしくない。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
すての馬上の姿を見ると、貝ノ馬介の小方こかた十人に、袴野の小方十人は機先を制せられて、勢好くいたすてを見上げた。
にのった精悍せいかんな影は、その時もう五騎六騎と、彼の前後を包囲してきた。いうまでもなく黄巾賊の小方しょうほう小頭目しょうとうもく)らである。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大方だいほう中方ちゅうほう小方しょうほうなどというのは、方師ほうし術者じゅつしゃ・祈祷師)の称号で、その位階をも現わしていた。黄巾賊の仲間では、部将をさして、みなそう呼ぶのであった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)