小方しょうほう)” の例文
にのった精悍せいかんな影は、その時もう五騎六騎と、彼の前後を包囲してきた。いうまでもなく黄巾賊の小方しょうほう小頭目しょうとうもく)らである。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大方だいほう中方ちゅうほう小方しょうほうなどというのは、方師ほうし術者じゅつしゃ・祈祷師)の称号で、その位階をも現わしていた。黄巾賊の仲間では、部将をさして、みなそう呼ぶのであった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)