“方師”の読み方と例文
読み方割合
ほうし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正直な、里の人々は、(わしらの郷土の秀才に、神仙が宿った)とにうけて、たちまち張角を、救世の方師ほうしあがめて、触れまわった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大方だいほう中方ちゅうほう小方しょうほうなどというのは、方師ほうし術者じゅつしゃ・祈祷師)の称号で、その位階をも現わしていた。黄巾賊の仲間では、部将をさして、みなそう呼ぶのであった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かの白楽天はくらくてんの長詩「長恨歌」の中で、玄宗皇帝が術者の方師ほうしをして、夢に、亡き楊貴妃ようきひの居るところを求めさせるなどという着想も、民話的な道教信仰を詩化したものといってよい。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)