“寒威(かんい)” の例文
つれ/″\には名(な)を呼(よ)んで、翼(つばさ)を撫(な)でもし、膝(ひざ)に抱(だ)きもし、頬(ほゝ)もあて、夜(よる)は衾(ふすま)に懷(ふところ)を開(ひら)いて、暖(あたゝか)い玉(たま)の乳房(ちぶさ)の間(あひだ)に嘴(はし)を置(お)かせて、すや/\と寐(ね)ることさへあつたが、一夜(あるよ)、凄(すさま)じき寒威(かんい)を覺(おぼ)えた。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)