ひっそ)” の例文
お妙は格子戸を出るまでは、仔細しさいらしく人目を忍んだようだけれども、こうなるとあえて人聞きをはばかるごとき、低い声ではなかったのが、ここで急にひっそりして
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
膝なるおもかげせななる髪、柳と梅としめやかに、濡れつつ、しばしひっそとせり。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)