“家構”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いえがまえ33.3%
やがま33.3%
やがまえ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さて坂を下りつくすと両側に居並ぶ駄菓子屋荒物屋煙草屋たばこや八百屋やおや薪屋まきやなぞいずれも見すぼらしい小売店こうりみせの間に米屋と醤油屋だけは、柱の太い昔風の家構いえがまえが何となく憎々しく見え
監獄署の裏 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
館づくりというよりは、雅趣のある荘院風といった家構やがまえ。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かえり奥の見晴しに通って、縁から峠に手をかざす、馴染なじみの茶店があったのであるが、この度見ると、可なり広いその家構やがまえの跡は、草茫々ぼうぼう、山を見通しの、ずッと裏の小高い丘には、松が一本
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)