宰予さいよ)” の例文
てきぱきした実務家の冉有ぜんゆう。温厚の長者閔子騫びんしけん穿鑿せんさく好きな故実家の子夏しか。いささか詭弁派的きべんはてき享受家きょうじゅか宰予さいよ気骨きこつ稜々りょうりょうたる慷慨家こうがいか公良孺こうりょうじゅ
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
史記の仲尼弟子列伝中に孔子が、「吾言を以て人を取り之を宰予さいよに失う。ぼうを以て人を取り之を子羽しうに失う」と云っている。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
昼寝をしていた宰予さいよは、いい気持になって眼をさました。あたりはしんとしている。彼は大きく背伸びして、欠伸を一つすると、のろのろと寝台を下りた。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
宰予さいよ昼寝ひるいぬ。子曰く、朽木きゅうぼくるべからざるなり。糞土のかきるべからざるなり。予に於て何ぞめんやと。子曰く、始め吾の人に於けるや、其の言を聴きて其の行を信ぜり。
論語物語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
宰予さいよが昼寝をしていた。すると先師がいわれた。——
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)