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宛字
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あてじ
ふりがな文庫
“
宛字
(
あてじ
)” の例文
北に登る四丁で三角点の立てる一峰、標高三千七十米突、主峰の北々東だ、が北穂高岳「信飛界、
空沢岳
(
からさわだけ
)
(
宛字
(
あてじ
)
)、嘉門次」
穂高岳槍ヶ岳縦走記
(新字新仮名)
/
鵜殿正雄
(著)
「井浚い井では名前として何うも意味を為さない。昔の人はイスラエルなんて固有名詞を知らなかったから、苦し
紛
(
まぎ
)
れにこんな
宛字
(
あてじ
)
を使ったんだね」
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
宛字
(
あてじ
)
にしても、ひどすぎる。醍醐を——大五と書いたのでは、てんで意味をなさないではないか。そう思った。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
大物主神は
素戔嗚尊
(
すさのおのみこと
)
が
脚摩乳
(
あしなつち
)
手摩乳
(
てなつち
)
夫妻の女を
娶
(
めと
)
って生んだ子とも
裔
(
すえ
)
ともいう(『日本紀』一)。この夫妻の名をかく書いたは
宛字
(
あてじ
)
で、『古事記』には足名椎手名椎に作る。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
“
茅屋
(
ちがや
)
”の名が古く、
千剣破
(
ちはや
)
は当時の
宛字
(
あてじ
)
である。後々まで“
千早
(
ちはや
)
”がひろく通っている。
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“宛字”の意味
《名詞》
宛 字(あてじ)
(表記の揺れ)当て字を参照。
(出典:Wiktionary)
“宛字(当て字)”の解説
当て字(あてじ、宛字)とは、字の本来の用法を無視して、当座の用のために異なる語の表記に転用した漢字などの文字。字を当てるのではなく、代わりとなる字を充てるので、充て字と表記されることもある。
(出典:Wikipedia)
宛
常用漢字
中学
部首:⼧
8画
字
常用漢字
小1
部首:⼦
6画
“宛”で始まる語句
宛
宛然
宛名
宛行
宛城
宛嵌
宛転
宛如
宛子
宛子城