“あてじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
当字53.8%
宛字38.5%
當字7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
六甲山はむこやまの当字あてじに最初書かれたのが漢字読みの山の名になつて居るのである。頂上に近く石がちに原をなして居る物は灌木で大方躑躅なのである。
註釈与謝野寛全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
「井浚い井では名前として何うも意味を為さない。昔の人はイスラエルなんて固有名詞を知らなかったから、苦しまぎれにこんな宛字あてじを使ったんだね」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
私が、一葉女史の「たけくらべ」をないしよで買ひもとめるのに、たけくらべ、竹くらべ、背丈たけくらべ、などと、ありつたけの當字あてじを書いて、探しにやつたのもそれからぢきのことであつた。
日本橋あたり (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)