定見ていけん)” の例文
女の子も私立学校へは決して入れない。山下さんは教育にも定見ていけんらしいものを持っている。但しそれは甚だ堅い。子供の数の場合のようにグラ/\していない。
嫁取婿取 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
これは醫道いだうことなどは平生へいぜいふかかんがへてもをらぬので、どう治療ちれうならさせる、どう治療ちれうならさせぬと定見ていけんがないから、たゞ自分じぶん悟性ごせい依頼いらいして、その折々をり/\判斷はんだんするのであつた。
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
居士コジには居士コジ定見ていけんあり、そを評論ひやうろんせんは一てふせきわざにはあらじ。
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
と正三君はいっぱし定見ていけんを持っていた。安斉先生はほめてくれた。
苦心の学友 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
と山下さんも初めてのことで定見ていけんがない。
嫁取婿取 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
と三郎君は相変らず定見ていけんがない。
嫁取婿取 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)