定而さだめて)” の例文
(其後承候に半夜より清光には違なし。奇と云べし。)海東二千里定而さだめて又かはり候事と奉存候。御賞詠いかゞ、高作等承度候。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
定而さだめて心配斗にて気之毒なる事にてあるべく、おやべにハ早、どん腹とらおほきになりし事、とくより承りしが、男子出生なれバよろしからんと存じ候。
養竹啓。今日は駿河路と奉摟指候。定而さだめて不二は大きからうと奉存候。御上おんかみ益御きげん能奉恐悦候。大木斎兵衛歿す。木挽町まづは居なりの由、路考半分すけ也。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
定而さだめて此頃御多用ニ候べしと奉存候得バ、事ニより近日山口までも御尋申べきかと奉存候間
此ごろハ杉やのをばあさんハどのよふニなされてをるろふとも思ひ定而さだめて、池のをなん阿母ハいもばたけをいのししがほりかへしたよふな、あとも先もなき議論ギロンを、あねなどとこふじより
此間小島子来臨、因而よつて御答相頼、乍然さりながら雨天なれば老人には定而さだめて迷惑可仕と可有御坐心得に、雨天の事申上候。雨天に而皆々被参候事に御坐候得ば曾而かつて不苦、草鞋さうあい布韈ふべつ尤妙に御坐候。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
陳者出足の節は御懇念被下、又御見事成る御送物被下千万忝き次第に奉存候。早速御礼申上筈の処、失礼に打過ぎ候段、御仁免可下候。定而さだめて御国下御静謐恐悦至極と奉存候。
其後ハ定而さだめて御きづかい察入候。