嫋女タワヤメ)” の例文
布留フル大人ミコトは、嫋女タワヤメ眩惑マドヒによりて、馬じもの縄とりつけ、シヽじもの弓矢カクみて、大君の御令畏ミコトカシコみ、天離アマサカ鄙辺ヒナベマカる。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
イソ上布留カミフルの命は、嫋女タワヤメマドひによりて、馬じもの縄とりつけ、鹿シヽじもの弓矢カクみて、大君の命畏み、天サカ鄙辺ヒナベ退マカる。ふるごろも真土マツチの山ゆ帰り来ぬかも(万葉集巻六)
相聞の発達 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
何しろ、嫋女タワヤメは國の寶ぢやでなう。出來ることなら、人の物にはせず、神の物にしておきたいところぢやが、——人間の高望タカノゾみは、さうばかりもさせてはおきをらぬがい——。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
何しろ、嫋女タワヤメは國の寶ぢやでなう。出來ることなら、人の物にはせず、神の物にしておきたいところぢやが、——人間の高望タカノゾみは、さうばかりもさせてはおきをらぬがい——。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
何しろ、嫋女タワヤメは国の宝ぢやでなう。出来ることなら、人の物にはせず、神の物にしておきたいところぢやが、——人間の高望タカノゾみは、さうばかりもさせてはおきをらぬがい——。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)