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媒酌人
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なこうど
ふりがな文庫
“
媒酌人
(
なこうど
)” の例文
あの人は、私が世話になってる叔父が
媒酌人
(
なこうど
)
で結婚をしたんだろう。大して懇意ではないが
見知越
(
みしりごし
)
でいたのだった。
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もともと東京へ帰ってから
貰
(
もら
)
うという約束があったので、
媒酌人
(
なこうど
)
もその地にはいなかった。健三は参考のためこの媒酌人が書いて送ってくれた
注意書
(
ちゅういしょ
)
のようなものを読んで見た。
道草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ところが、その
媒酌人
(
なこうど
)
のところへ、後妻に世話した女が泣き込んで来ました。
仏教人生読本
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
三枝未亡人がこの娘の話を聞くと、意外に感じたことは
道理
(
もっとも
)
なこと。これはまず何より
媒酌人
(
なこうど
)
の東雲さんに話すが
好
(
よ
)
かろう。この嫁入り前より何か他に思い込んだ婦人でもあるのではないか。
幕末維新懐古談:51 大隈綾子刀自の思い出
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
「
吾儕
(
われわれ
)
に
媒酌人
(
なこうど
)
をしてくれた先生だったけナア」
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
「昔から
媒酌人
(
なこうど
)
附の縁談が纏まらなかった為に、死ぬの、活きるの、と云った
例
(
ためし
)
はありません。騒動の起るのは、媒酌人なしの内証の奴に
極
(
きま
)
ったものです。」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
……で、この
歌人
(
うたよみ
)
さんとは、一年前、結婚をしたのでしたが、お
媒酌人
(
なこうど
)
も、私どもの——先生です。前から、その縁はあるのですけれども、
他家
(
よそ
)
のお嬢さん、毎々往来をしたという中ではありません。
白花の朝顔
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「じゃあその教頭、
媒酌人
(
なこうど
)
も
遣
(
や
)
るんだな。」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ああ、
媒酌人
(
なこうど
)
には何がなる。
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
“媒酌人(
仲人
)”の解説
仲人(なこうど)は、日本において、人同士の間に入り、人間関係を仲立ちする役割の人。媒酌人、月下氷人とも。特に男女の間で結婚の仲立ちをする人を指すことが多い。江戸時代では、相手探し・見合いの段取り・結婚までを世話し、依頼した人の持参金の一割を礼金として受け取っていた。
(出典:Wikipedia)
媒
常用漢字
中学
部首:⼥
12画
酌
常用漢字
中学
部首:⾣
10画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“媒酌”で始まる語句
媒酌
媒酌者