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媒介人
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なこうど
ふりがな文庫
“
媒介人
(
なこうど
)” の例文
婚礼の日にも、お庄は母親と一緒に、昼間から
従姉
(
あね
)
の家に行っていて、そこから
媒介人
(
なこうど
)
夫婦と浅山夫婦とが附いて行くことになった。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
その
媒介人
(
なこうど
)
はかの高巌寺の住職で、話はもう半分以上まで進行したときに、今度は思いもよらない不運がかれの上に落ちかかって来た。
半七捕物帳:24 小女郎狐
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そこで酒宴が開かれますと、花聟の
阿父
(
おとっ
)
つぁん
阿母
(
おっか
)
さんは花聟および花嫁
媒介人
(
なこうど
)
ならびに送迎人らに対して例の一筋ずつのカタを与える。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
貴公今の婦人に
手蔓
(
てづる
)
が有るなれば話をして、拙者の処の妻にしたいが、何うだろう、話をして貴公が
媒介人
(
なこうど
)
にでも、橋渡しにでもなって、
貰受
(
もらいう
)
けて呉れゝば多分にお礼は出来んが
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
媒介人
(
なこうど
)
は断るぜ、照陽女学校の教頭じゃないんだから。」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
お庄はその顔を見ることすら出来なかったが、べろべろに酔っていることだけは、
媒介人
(
なこうど
)
に引っ張られて入って来た時の様子でも解った。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
まずその娘の父母はいつ頃花聟さんの方から
媒介人
(
なこうど
)
が出て来るであろうとちゃんと
慮
(
おもんぱか
)
って居る。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
私
(
わたくし
)
は連れて参ります、
媒介人
(
なこうど
)
は有りますが、まだ結納の
取替
(
とりかわ
)
せも婚礼も致しません、只許嫁の
誼
(
よし
)
みで病気中看病に遣しただけです、合せ物は離れ物だから私は上げる気は有りません
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「……少し
媒介人
(
なこうど
)
に
瞞
(
だま
)
されたようですよ。」と、お庄は帯の間から莨入れを取り出して、
含嗽莨
(
うがいたばこ
)
をふかしながら言い出した。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
それはさておいてまず娘は何も知らずに今日は遊びに行けるというので大悦びで、頭の毛を洗い古い
櫛
(
くし
)
で頭の毛を非常によく
梳
(
す
)
いて居ると、時分を計らって
媒介人
(
なこうど
)
が出て来ます。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
見合いは
媒介人
(
なこうど
)
の家でしたのでしたが、私は目をつぶって、その人と結婚することに決心しました……。
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「……
媒介人
(
なこうど
)
の無責任から、話に少し行違いが出来たのだそうでございます。そんな財産家のうちへ、私を世話しようとしたのが、頭から間違っていたのです……。」
爛
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
媒
常用漢字
中学
部首:⼥
12画
介
常用漢字
中学
部首:⼈
4画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“媒介”で始まる語句
媒介
媒介者
媒介物
媒介口
媒介役
媒介親