娯楽たのしみ)” の例文
旧字:娯樂
生来の倹約家しまつやだが、実際、僅の手間では、食って行くのが、関の山で、たまに活動か寄席へ出かけるより外、娯楽たのしみれ無い。
越後獅子 (新字新仮名) / 羽志主水(著)
ただ野田山の墳墓をはらいて、母上と呼びながら土にすがりて泣き伏すをば、此上無こよな娯楽たのしみとして、お通は日課の如く参詣さんけいせり。
妖僧記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
老年にして力があつたら往時むかしを想ひ出してにやにや笑ひをする娯楽たのしみが無くなるだらう。
ただ当時とうじ男子だんしにとりてなによりの娯楽たのしみ猪狩ししが兎狩うさぎがなどあそびでございました。