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天道
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てんどう
ふりがな文庫
“
天道
(
てんどう
)” の例文
敢
(
あ
)
えなき
最期
(
さいご
)
、弱る心を
励
(
はげ
)
まして、私は小供
対手
(
あいて
)
にやはり紙屑拾いをばその日の
業
(
わざ
)
となしたりしに、
天道
(
てんどう
)
さまも聞えませぬ、貧乏こそすれ
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
それをみだりにわが物と心得て、私用に費やそうものなら、いつか「
天道
(
てんどう
)
」に
泄
(
も
)
れ聞こえる時が来るとも誨えた。彼は先代惣右衛門の出発点を忘れそうな子孫の末を心配しながら死んだ。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
きみ、おんみずから、このんで、御落去あったこと。まずは
天道
(
てんどう
)
のはからいと申すべきか。いずれにせよ、
畿内
(
きない
)
あたりに
御座
(
ぎょざ
)
あろうが、あとは自然と叡慮のままにおまかせ申しておけばよい。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
天道
(
てんどう
)
善
(
ぜん
)
に
福
(
さいわい
)
し
悪
(
あく
)
に
禍
(
わざわい
)
す。きみの忠誠は大丈夫天に通じています」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「ヘ——イ。このたびは二の替りといたしまして朝顔日記大井川の段……テテテテテ
天道
(
てんどう
)
シャマア……きこえまシェぬきこえまシェぬきこえまシェぬ……チン……きこえまシェぬわいニョ——チッチッチッチッ」
いなか、の、じけん
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
“天道”の解説
天道(てんどう、てんとう)とは、太陽が天空を通過する道をさすが、天体の運行には一定の規則性があるため、転じて天然自然の摂理、天理を意味するようになった。古代中国の原始宗教において、天地に存在する万物の運作は天の意思である「天命」によって決められたものであるとする思想が存在した。これが儒教の経典などを通して日本でも知られるようになり、さらに仏教や日本の在来信仰からも影響を受け、宿命論的な要素を持つ天道思想として中世から近世にかけて広く唱えられた。
(出典:Wikipedia)
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
道
常用漢字
小2
部首:⾡
12画
“天道”で始まる語句
天道様
天道樣
天道花
天道干
天道公平
天道虫
天道公平事
天道是耶非