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天眼鏡
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てんがんきょう
ふりがな文庫
“
天眼鏡
(
てんがんきょう
)” の例文
雨谷はおどろいて
天眼鏡
(
てんがんきょう
)
を出すと、動く釜をしげしげながめた。かれはしきりに頭をふった。釜は元気づいてカニのようにたたみの上をはいまわる。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
児雷也
(
じらいや
)
が魔法か何か使っているところや、顔より大きそうな
天眼鏡
(
てんがんきょう
)
を持った白い髯の爺さんが、
唐机
(
とうづくえ
)
の前に坐って、
平突
(
へいつく
)
ばったちょん
髷
(
まげ
)
を上から
見下
(
みおろ
)
すところや
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
巧
(
たく
)
みに、逃げ口上をいって、はずすのではないかと、弦之丞の
懸念
(
けねん
)
も、お綱の眼も、そういう相手の顔色を、
天眼鏡
(
てんがんきょう
)
の向うに置くように見つめたが、お久良の
素振
(
そぶり
)
には
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
算木
(
さんぎ
)
や、
筮竹
(
ぜいちく
)
や、
天眼鏡
(
てんがんきょう
)
といったようなものが置き散らされてあることで、これとても、この室の調子を破るというほどではないが、算木とか筮竹とかいうようなものが、お銀様は嫌いなのです。
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
天眼鏡
(
てんがんきょう
)
で物々しく見てから、その掌を指でたどって
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
▼ もっと見る
と
懐
(
ふところ
)
より
天眼鏡
(
てんがんきょう
)
を取出して、萩原を見て。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その上彼はこの婦人の机の上に、
筮竹
(
ぜいちく
)
も
算木
(
さんぎ
)
も
天眼鏡
(
てんがんきょう
)
もないのを不思議に
眺
(
なが
)
めた。婆さんは机の上に乗っている細長い袋の中からちゃらちゃらと音をさせて、穴の
開
(
あ
)
いた
銭
(
ぜに
)
を九つ出した。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
雨谷君は、とつぜん
天眼鏡
(
てんがんきょう
)
をひっこめてぽんと膝をうった。
金属人間
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
天
常用漢字
小1
部首:⼤
4画
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
鏡
常用漢字
小4
部首:⾦
19画
“天眼”で始まる語句
天眼通
天眼