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大童
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おほわらは
ふりがな文庫
“
大童
(
おほわらは
)” の例文
それをまた、私が、時によるとそばから、そんな簡単な、女ならちよこちよこつと眼をつぶつてゐても出来るやうなことを、さう
大童
(
おほわらは
)
になつてなどと口を出す。
妻の日記
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
大童
(
おほわらは
)
となつて必死にたゝかふ間に、頼朝めは杉山まで逃げ込んだ。高綱も幸ひに命をまつたうした。つゞいては宇治川先陣の功名、それだけでも二ヶ國三ヶ國の
値
(
あたひ
)
はあらう。
佐々木高綱
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
此時天意かいざ知らず、二月の南風であつたから風は変じて、急に北へとまはつた。今度は下野軍が風の利を得た。死生勝負此の一転瞬の間ぞ、と秀郷貞盛は
大童
(
おほわらは
)
になつて闘つた。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
ある時ふと其感情を
損
(
そこ
)
ねてからと言ふものは、重右衛門
大童
(
おほわらは
)
になつて怒つて、「何だ、この重右衛門一人、村で養つて行けぬと
謂
(
い
)
ふのか。そんな
吝
(
けち
)
くさい村だら、片端から焼払つて了へ」
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
又その
前面
(
むかひ
)
には一人の女に内を守らしめて、屈強の男四人左右に遠征軍を組織し、左翼を
狼藉組
(
ろうぜきぐみ
)
と称し、右翼を
蹂躙隊
(
じゆうりんたい
)
と称するも、実は金剛石の鼻柱を
挫
(
くじ
)
かんと
大童
(
おほわらは
)
になれるに
外
(
ほか
)
ならざるなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
高々
(
たか/″\
)
と
抱
(
いだ
)
いて、
大童
(
おほわらは
)
。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
大童
(
おほわらは
)
なる
額
(
ぬか
)
にして
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
壇の浦の
知盛
(
とももり
)
や
教經
(
のりつね
)
のやうな心持で
大童
(
おほわらは
)
になつて戰つた。
近松半二の死
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
童
常用漢字
小3
部首:⽴
12画
“大童”で始まる語句
大童信太夫
大童子